2009-03-17 第171回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
ただ、さはさりながら、包括的所得税概念と申しまして、御存じかもしれませんが、きちっと所得を幅広く押さえれるところをすべて押さえるという前提で議論をしておりますので、これはまさに先ほど御指摘いただきましたように、税制を公平化、公正化する、つまりちゃんとみんなに平等に負担を求めるということと、その包括的所得税の概念は合致するわけですね。
ただ、さはさりながら、包括的所得税概念と申しまして、御存じかもしれませんが、きちっと所得を幅広く押さえれるところをすべて押さえるという前提で議論をしておりますので、これはまさに先ほど御指摘いただきましたように、税制を公平化、公正化する、つまりちゃんとみんなに平等に負担を求めるということと、その包括的所得税の概念は合致するわけですね。
○峰崎直樹君 大武局長、例えば、シャウプ税制のときに包括的所得税となりますね。今度は、ひょっとするとこのいわゆる金融に関する税というのは、もしかすると二元的所得税に入ったかもしれないというような思いを持っている人もいるんです。あるいはしたいと思っている人もいる。
その中身、どういうことを心掛けているのかということでありますが、何度か議論に出ていますように、正にシャウプ勧告というのは包括的所得税の考え方に基づいて非常に理論的にも整合性の高い体系として始まったと。しかしながら、その後、毎年毎年の、その時々の時代の要請に応じたということであったにしても、その時々の部分的な修正によって全体の体系も見えにくくなっているのではないだろうか。
特に、先ほど言われた、包括的所得税なのかあるいは二元的所得税か、これははっきり言うと、現在、石会長は包括的所得税論者でいらっしゃいますから、そういう意味では包括的所得税を完全に捨てたわけではありません。
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のとおり、シャウプ税制というのは包括的所得税の考え方にのっとって非常に整合的な思い切った改革を行った。それ以降、日本は毎年毎年税制というのは真剣に議論はされてきているわけですけれども、それ以降五十年間の改革というのはどういう方向であったのか。
具体的に読ませていただきますと、「当調査会は、わが国所得課税のあり方について、包括的所得税論の立場に立脚しつつ、」、これがいわゆる総合課税でございますが、「総合課税への移行を目標としてきた。同時に、金融関連では、所得捕捉体制の問題から、現状では総合課税を基本に一部は分離課税を認めることが現実的としてきている。
○国務大臣(竹中平蔵君) 私もシャウプの包括的所得税と最適課税の話をしようと思ったんですが、全部言われてしまいましたんですが、基本的にはもう柳澤大臣おっしゃったとおりなのかなというふうに思っております。 経済財政諮問会議におきましても、税制というのは、あるべき姿をしっかりと議論すると同時に、非常に現実的に今起こっていることに対応していかなければいけない。
それで、財政学者などの言葉をかりますと包括的所得税という考え方があるわけでありますけれども、いわゆる包括的所得税というものに近い考え方で所得税制を導入したといいますか、整備したというのがシャウプ税制であります。
税制改革の当面の課題は、シャウプ勧告に示されました包括的所得税の再建を目的として、現行税制の整理合理化に置かれるべきというのが第一段であります。次に、消費税の導入でありますが、これにつきましては税制改革の中長期的な課題とされることが望ましい。以上であります。
それは、論理的な面、理論的な側面だけではなく、諸外国の例というふうにすぐ引き合いに出されてECの例が出てくるんですけれども、アメリカなどの改革方針はむしろ、先ほど申し上げましたように包括的所得税に回帰しようという方向性があるわけですね。ですから、一概に所得税体系が悪いから現行の不公平が生まれているというふうには言えないのじゃないか。
つまり、よく言われるコンプリヘンシブ・インカム・タックス、包括的所得税、アメリカあたりで盛んにこういうコンプリヘンシブ・インカム・タックス論というものが出ておりますけれども、こういうことももう一遍見直さなければならぬと思うのですね。そうするというと税収がふえるのですよ。もったいなくもいろいろの税金をかけられるべき所得が課税対象から脱漏してしまっておる、虫食いになっておる。
その一環として、実は包括的所得税ということをちょっと提案したこともございますが、これは全然、これは何も小むずかしいことを言っていることではございませんで、課税ベースを極力包括的にとらえて低い税率を掛けろと言っているだけの話であります。つまり同額の所得税をとるときに二つチョイスがある。
そうしますと、所得の場合にはいま御質問がございましたような包括的所得税という考え方も最近いろいろ言われておるわけで、簡単に言いますと、所得税の課税べースをもっと広げるという、そういう問題もあるわけです。